fc2ブログ

Entries

先を読む頭脳 (新潮文庫)   8

羽生名人の思考回路を学ぶ。
それ以外にも、対局前の過ごし方など参考になりました。

先を読む頭脳 (新潮文庫)
先を読む頭脳 (新潮文庫)


自分の思考を客観的に捉える。メタ認知。自分の思考を説明する能力。
プロになるためには、もちろんもって生まれた先天的なセンスや能力が大事だと思いますが、それ以上に必要なもの。例えば、非常に難しくてどう指せばいいのかわからないような場面に直面したとき、何時間も考え続けることができる力。そして、その努力を何年もの間、続けていくことができる力。
学習において、このメタ認知能力を持つことが重要な意味を持っていることがわかってきています。自分の行動や学習内容を一段高いレベルから眺める。
純粋な将棋の力量とは別な次元の、知識や情報による勝負が重要になってきている。
パソコンの画面でマウスをクリックして動かすのと、実際の盤上で駒を動かすのとでは、蓄積される記憶の質が違うように感じています。私自身の実感として、将棋で手を読む力がピークを迎えるのは20代の半ば頃だと思います。
自分は選択の幅をたくさん残しながら、相手の手は限定されるように指していって、ゲームが進むにつれて、最終的に相手には戦略的に有効な手がないという場面を作り出す。悪いと認識したときは、それ以上悪くならないように心がけることが一つのポイント。人間という動物は。あまり長い間、ずっと集中できるようには作られていない。ある特別な時間や場面だけ集中すればいい。
上級者になるほど、ある局面を見て、その局面だけから判断しなくなってきます。「どういう展開でその局面に至り、このあと何がポイントになるか」ということについての言及が見られるようになる。
長く闘い続ける相手とは、結局は正面から戦わざるを得ない。どんな勝負事でも同じだと思いますが、1年を通して常に好調を持続するのは困難。対局のない日には、疲れているときは極力休む。重要なタイトル戦の全日あるいは前々日には、ボーッとして過ごす日を作っています。そうすることで脳のスタミナが蓄積。

人気ブログランキングへ
スポンサーサイト



この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)
http://honyonderu.blog28.fc2.com/tb.php/543-a9737587

トラックバック

コメント

コメントの投稿

コメントの投稿
管理者にだけ表示を許可する

Appendix

Amazon

カレンダー

02 | 2024/03 | 04
- - - - - 1 2
3 4 5 6 7 8 9
10 11 12 13 14 15 16
17 18 19 20 21 22 23
24 25 26 27 28 29 30
31 - - - - - -

PR

月別アーカイブ

プロフィール

しげた

Author:しげた
個人事業を立ち上げましたが、勉強のため、日々多読をしています。

人気ブログランキングへ

メールフォーム

名前:
メール:
件名:
本文:

読書ツール

ブックストッパー
ブックストッパー 本を押さえるのに便利!!

FC2カウンター

ブログ内検索

ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる