多読の記録です。個人事業者の視点から。
経済と人類の1万年史から、21世紀世界を考える | |
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産業社会は脆いのであり、定期的なケアが必要なのだ。産業社会には、〃創造″と〃破壊″が混ぜ合わさっているので、〃繁栄〃と〃衰退〃が交互に訪れる。
産業革命は、十八世紀中頃に、突然、すべてを激変させたのではない。産業革命もゆっくりとした変化だったのだ。当時の人々は、産業革命が、時間の経過とともに革命以前に想像されていたことから乖離していったので、理解不能に陥ったのである。
ローマ文明は、労働力を奴隷に頼りながら、社会的・頭脳的な労働力を作り上げることを拒否しつづけてきたため、生産領域は社会の中心部から周辺部へと押しやられた。こうしてローマ帝国は、ある種の破滅のサイクルに陥り、未来に背を向けたのだ。
第三次産業は、一八二○年では雇用全体の一五%でしかなかったが、現在ではおよそ七五%を占めている。この推移をどのように理解すればよいのだろうか。人 口統計学者アルフレッド・ソーヴィは、これを雇用の「流出」と名付けて説明した。ロボットには、医師や美容師などの労働をやらせるよりも、工場の労働をや らせたほうが簡単である。したがって、ソーヴィによると、労働者は工業から離れ、機械化しにくい人間の活動へと「流入」していくという。
サバイバルするためには、技術進歩の利用者になるか、機械化が不可能な分野で働くかである。
サービス業が推進されていくと、われわれは、テクノロジーを徹底的に駆使する職業と、テクノロジーをまったく利用しない職業という、極端な状態に到達するのだ。
私的な財の消費が堅調であり、私的な幸福が一時的に満喫されている状態にある時、すなわち経済成長期には、公共の幸福が求められる。反対に、経済成長が乏しく、消費不振の時、公共の幸福は高価で贄沢になり、個人の価値や、家庭生活での簡素な喜びがほめそやされる
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