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「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男 西崎義展の狂気  7

子供の頃に見ていたヤマトが、こんな作られ方をしていたとは驚きです。

何となく大手が作ったものと思っていましたが、全然違いました。

アニメ業界のシロウトであった、西崎氏が狂気ともいえる思いで作り上げた作品を見返したくなってしまいました。

こんな生き方もあるのか、刺激を受ける一冊。

「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男 西崎義展の狂気
「宇宙戦艦ヤマト」をつくった男 西崎義展の狂気牧村 康正 山田 哲久

講談社 2015-09-09
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西崎の交渉術、プレゼンテーションには同席した誰もが舌を巻く。堂々たる態度を崩さず、事業の夢とロマンを熱っぽく、かつ論理的に弁じた。

瞬時に身銭を切る計算が働かなければ一匹狼は生きていけない。

ヤマト時代にも、西崎は自分が認めた人間への投資は惜しまなかった。

西崎は芸能界での信用も社会的な信用も失ってヨーロッパを放浪後、八方ふさがりの状態で虫プロに入り込んだ。そして手塚治虫の下で短期間に力をつけ、アニメ業界という新天地でしぶとく再起したのである。

西崎は白土が描いた「デビルマン」(永井豪・原作)の派手なアクションに目をつけていた。作画監督の依頼を白土に電話で二~三回断られたあげく、西崎は白 土行きつけの居酒屋へアポなしで押しかけ、ついに口説き落とした。西崎は、これと目をつけた人材の獲得には金も労力も惜しまない。

企画書を見た松本は西崎との条件交渉を経て、美術設定デザイナーとしての参加を快諾する。しかし、その仕事は宇宙の色彩設定にとどまらなかった。松本の手によって大和はあの洗練されたフォルムのヤマトに生まれ変わり、魅惑的なキャラクターが描き出されたのである。

西崎はアニメに実写の大物監督を参加させることにより、市場への売り込み効果を狙ったと言われる。

ハイリスク、ハイリターンの自主配給を選択したこの時点で、西崎が握っていた實は投げられたのである。

映画産業には、映画を撮影する製作、映画のフィルムを映画館に貸し出しする配給、映画を上映する興行の三つの業種がある。
通常の公開では、製作者 は東宝、東映、松竹(大手三社)などの配給会社を通して劇場(映画館)で作品をかける。その場合、金銭的な計算は次のようになる。劇場での総売上(入場料 ×入場者数)を興行収入(興収)と呼び、この興収を劇場と製作者で基本的に折半(配分は作品によって異なる)する。この金額を配給収入(配収)と呼び、こ の配給収入から、製作者は宣伝費やフィルムのプリント代を配給会社にトップオフ(優先的に回収)され、さらに三○パーセント前後(契約によって異なる)の 配給手数料を支払う。その残りが製作者の実収入になる訳である


配給会社に頼る第一の理由は、配給会社が劇場を押さえているためである。大手三社に依頼すれば作品ランクに応じて自社の直営館、系列館に配給してくれる。宣伝も配給会社に依頼できるし、パンフレットなども手数料を払えば配給会社への一括委託で済む。
一方、自主配給は製作者が各劇場と直接契約する。配給手数料は取られないが劇場の確保、契約交渉などはすべて自己責任である。

一回目の上映が終わると、総入れ替え制で出てきた客が次回のプレゼントほしさにまた並ぶという光景が、都内六館すべてで見られた。
この様子を翌朝の新聞はこぞって社会現象として取り上げている。

黒澤明じゃないけど、手間と時間をかけてちゃんと作るというところが迫力なんです
こだわりは画の枚数にとどまらない。東映動画が画の着色に使う五○色の色見本では飽き足らず八○色の見本を特注した。ブルーだけで四色以上の特色を用意させたという
西崎は納まりのいい現場など欲していなかった。議論が過熱すればするほど、スタッフが感情をむき出しにすればするほど、「さらば」は高質な作品に進化すると信じていた。

無理からぬことだが、西崎の気持ちには「いざとなればヤマトがある」という依存心があったと推察できる。現にそう証言する側近スタッフもいた。もし万一「ヤマト」を封印していれば新作開発への必死さが変わっていたのではないか。
設立時期から見ればJAVN倒産に備え、資産の移動先を確保したものと考えられる。これは西崎の常套手段である。会社が危機を迎えると、たびたび別会社に資産を移し変えた

西崎は嫌われることを恐れていた訳ではなく、無理に好かれようともしなかった。そして基本的に金と権力で人間関係を支配していた。仕事関係でも愛人関係でも、それは同様である。
しかし家庭でその理屈は通用しない。簡単に言えば金と権力が通用しない家庭で継続的な関係を維持することができず、そのために西崎は家庭から逃げ続けたと思えるのである。


「原作権の交渉の場面で結論を持ち帰らず、オーケーと即答したことで僕を認めてくれたのかもしれない。多分そうですね。あとはひんぱんに西崎さんの家へ行ったということ。西崎さんは結構、寂しがり屋だったんじゃないかな。当時、我々の同期のプロデューサーも若手のテレビ局の人も、西崎さんには近づきたがらなかった。誰もアプローチしない状況で、僕が接近していったら、もの凄く心を開いてくれた」

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