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失業と救済の近代史  5

失業者はどのように救済されてきたのか。

格差が叫ばれる今こそチェックすることで、今後の歴史が読めるかも?

失業と救済の近代史 (歴史文化ライブラリー)
失業と救済の近代史 (歴史文化ライブラリー)加瀬 和俊

吉川弘文館 2011-08-22
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失業者が増加しても、彼らが依存できる諸制度が機能していれば失業問題は深刻化しない。その制度の一つは、親族による扶養であり、他の一つは生活保護・失業者救済のための公的な諸制度である。失業問題が最も深刻であった一九三○年前後には、このどちらの制度も十分には機能しなかったために、失業問題が社会問題化せざるをえなかったのである。

企業の利潤は急増したが、賃金の上昇が物価の上昇に遅れたために、消費水準はむしろ悪化しており、それが全国的暴動である米騒動(一九一八年)を引き起こすことにもなった。
一九一九年までの大戦期と一九三一年以降の積極政策期という二つの景気拡張期にはさまれた一九二○年から一九三一年までの時期が、マクロ的に見て就職難の時代であったことが明瞭である

一定規模以上の民間企業では、解雇反対の労働争議を回避するために、被解雇者に金一封を渡して次の仕事を見つけるまでの当面の生活を可能にする措置をとる事例が多かった。
赤字国債の日銀引き受け方式を採用して、税収をこえて大幅な財政拡張を行い、軍事産業への発注増加や公共事業の拡大を含む積極財政が展開された(いわゆる 「高橋財政」)。こうして輸出増加と軍需工業化に主導された景気回復の局面が開始され、一九三二~三五年にかけて景気は明るさを取り戻していった。

満洲事変を含む軍部の独断的行為には批判的であった国民が、各国の経済競争が激化するなかで、国力をつけてそれに打ち勝っていかなければ日本の活路はなく、再び不景気がもたらされると考えて、軍部の行動を支持せざるをえなくなったと判断く哀引できる。

一九四五年からの数年間、食糧不足Ⅱ飢餓と失業に全国民が苦しむ期間が続くことになる
アジアの民衆を躁鯛した戦争のツケを払わされたプロセスであったが、同時にこの過程は低賃金で仕事を求める人びとを大量に生み出すことになった。これは、ひとたび企業活動が復活すれば企業にとって好都合な、低賃金で熱心に働く労働力が大量に蓄積されたことを意味していた。

戦前日本の失業対策がほぼ失業救済事業に限定された背景には、日雇失業者の暴動阻止に直接的な効果を持つことが確実な同事業には財界も反対することなく黙認の姿勢を継続し、したがって社会局官僚にとってはそれが選択可能な唯一の方向であったという事実がある。

一方では、警察力を用いて彼らを規制し、一般住民地域から追い払う行動をとったが、他方では、簡易な宿泊施設を提供したり、食糧の炊き出しを行ったり、あるいはそれを行う宗教団体・慈善団体などに補助を与えたりすることによって、食と住を求める人びとが無秩序な行動に出ることを制御しようとした。しかしその人数が次第に増加を続けると、一時的救済のために開始したはずの臨時的収容所も炊き出しも止めることができなくなって、恒常的な対策が必要であると認識されるようになった。

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