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モラル・ハラスメント―人を傷つけずにはいられない  6

かなり前にモラル/ハラスメントを取り上げた一冊。

当時よりも、モラルハラスメントが騒がれるような時代になっています。

その本質は何なのか学べる一冊です。

事例とともにチェックしておきたいです。


モラル・ハラスメント―人を傷つけずにはいられない
モラル・ハラスメント―人を傷つけずにはいられないマリー=フランス イルゴイエンヌ Marie‐France Hirigoyen

紀伊國屋書店 1999-12
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モラル・ハラスメントの加害者は罪悪感を感じない。その度合に濃淡はあるだろうが、世の中にはモラル・ハラスメントの加害者という人種が存在するのだ。

被害者のほうは、いわゆる〈メランコリー親和型〉と呼ばれるタイプの人間である(第7章)。その特徴は、几帳面で家庭や職場の秩序を愛し、まわりの人々に 献身的に尽くす。真面目で責任感が強いので、仕事の面では成功することが多い。だが、罪悪感を持ちやすく、抑うつ状態になりやすい傾向を示す。

私たちが普段暮らしているなかで、モラル・ハラスメントは決して珍しいものではない。あまりよく見かけるので、それがあたりまえのことなのかと思ってしま うくらいだ。それは人を人と思わず、嘘をついたり、相手を操ろうとすることから始まる。もし誰かにそういったことをされたら、私たちは耐えられないと感じ る。だが、家庭でも職場でも、それが始まった段階で止めてしまわなければ、それは次あくらつ第に悪辣なものになっていき、被害者の心の健康に重大な影響を もたらす。

加害者であるこの自己愛的な人間は、本当の意味で相手を愛するということはできない。夫婦におけるモラル・ハラスメントはこの愛情の欠如によって起こる。 あるいは、自分が執着している相手(自己愛的な人間からして承れば自分が愛していると思っている相手)との心理的な距離が近くなりすぎた時に起こる。



相手と接近しすぎると、自己愛的な人間は恐怖を覚える。それによって自分が相手に侵入されてしまうのではないかと思うからだ。そこで相手に見えない攻撃を加えて親密になりすぎるのを防いだり、あるいは逆に相手に侵入して、その考えや行動を支配しようとする。

被害者が相手に対して寛大な態度を示すのは、家族に対する忠誠心から来ることが多い。それはたとえば、わがままな父親に母親が尽くしてきたのを見てそれを 真似している場合もあれば、家族の誰かのナルシシズムが傷ついているなら、自分が〈慰め役〉になるのが当然だと思っている場合もある。いずれにしろ、被害 者はそれが自分の使命だと感じ、その使命を果たすことに身を捧げているのだ。

アニーが誤りを指摘すると、たぶん秘書がまちがってメモしたのだろうと責任を他人になすりつける。

「きみはぼくがお金を持っていないことを承知で、ぼくを外に放りだそうというのか?」
モラル・ハラスメントの加害者は、自分が生きていくために〈よい人間〉と〈悪い人間〉をつくりだすのだが、この場合、当然のことながら、新しいパートナーは〈よい人間〉で、これまでのパートナーは〈悪い人間〉になる
相手と別れることになると、モラル・ハラスメントの加害者はいよいよ本性を現わし、陰険な攻撃を始める。加害者はせっかく捕まえた獲物が逃げたと感じるのだ。
モラル・ハラスメントの過程は相手を非難することから始まる。〈性格が悪い〉、〈頭がおかしい〉と言って非難し、対立の責任をすべて相手に押しつける。相 手が本当にそうかどうかはおかまいなしだ。被害者のほうはちょっと強く言い返しただけで、そういった言葉を浴びせられるのだ。

相手が物を考えられないようにすること、状況を理解できないようにすること、そうして行動できないようにすること、モラル・ハラスメントのコミュ’一ケーションではまず何よりもそれが目的とされる。
そのためには相手との直接的なコミュニケーションを拒否するのがいちばんである。


加害者は言葉以外のコミュニケーションによって〈相手を認めていない〉というメッセージを伝える。たとえば、何度もため息をついてゑせたり、肩をすくめて ゑせたり、軽蔑するような目で見たり、あるいは言葉を使ったにしても、相手を不安にさせるような一三アンスをしのばせたり、悪意のあるほのめかしをしたり する。

直接自分が手を下して孤立させる方法としては、相手に情報を与えないというやり方もある。
たとえば、会議があっても、その人間の仕事には直接関係ないからと言って、ひとりだけ参加させない。
権力を濫用するタイプのモラル・ハラスメントは誰か特定の個人を標的にするわけではない。加害者から見て、自分より弱い立場の人間に向かうのだ。

加害者は権力を保持して、相手をコントロールしつづけるために、精神的な攻撃を加えていくのだ。それは最初、なんでもないようなことから始まり、相手が抵 抗すれば次第に激しさを増していく。この時、相手が従順すぎると、加害者は物足りなさを感じる。加害者が誰かと関係を続けていくためには、適当な抵抗が必 要なのだ。だが、もちろん、その抵抗は自分が脅威を感じるほど強いものであってはならない。
主導権を握るのは自分のほうでなければならないのだ。
たいていの場合、加害者は不幸な人間として被害者の前に現われる。それを見ると、被害者のほうは、わがままを聞いて慰めてやりたくなるのだ。そのうちに相手の支配が強化されてくると、今度は恐怖から従うようになる。相手に認められたいという気持ちから服従することも多い。
被害者が加害者に何かを質問しても、加害者は答えるのを避ける。話をしなければ、懐が深く、賢い人間のように思われるからだ(自己愛的な人間にとって、これは大切なことである
モラル・ハラスメントの加害者にとって、自分の力によって誰かが破滅するのを見るのは至上の喜びである。戦いに疲れてぽろぽろになった二人を見ると、自分が絶対的な力を持ったような気がするのだ。
加害者の心に憎しみが表われるのは、被害者がほんの少し自由を取り戻そうとして行動に出た時だ。
。相手の挑発に乗らないこと。モラル・ハラスメントの進行を防ぐにはそれしか方法がないのである
加害者は誰かが楽しんでいるのを見ると、それがたとえ自分の子供であっても、その楽しゑを妨害しようとする。そこには相手に対する愛情はひとかけらも含まれていない。あるのはただ羨望にもとづいた強い憎しみだけだ


モラル・ハラスメントの被害者になるような人々は、それがたとえ根拠のないものであっても、他人からの非難に傷つきやすい。したがって、いつも自分のしたことを釈明しているのだが、加害者のほうはこの弱点をつぎ、被害者の心に疑いを持たせる。

被害者は相手の暴力を避けるためにますます優しくなり、和解を求めようとする。
そして、愛と優しさがあれば相手の憎しみはやわらぐだろうという幻想を抱く。だが、これも誤りだ。
そんなことをしたら不幸が待っているだけである。というのも、この状態で被害者が優しくなるということは、相手よりも優位にたっていると見せつけることになるからだ。そうなれば、もちろん加害者はいっそう暴力的になるだけである。

これまで相手に操られていたのだと気づくと、被害者はまず編されたと感じる。ちょうど詐欺の被害にあった時のようなものだ。編されて、馬鹿にされ、利用さ れたと感じるのだ。そうして、しばらくしてから、自分は被害者であり、相手に弄ばれたのだと理解する。すると、自分が駄目な人間のように感じて、相手の思 いどおりに行動してきたことを恥ずかしく思う。


加害者と被害者の位置が逆転することは考えられない。加害者とまったく同じ武器を使うことは勧められない。たったひとつの方法は、相手と別れることである。夫婦の場合であれば、法律に頼ってでも離婚をしたほうがいい。

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