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ギリシア人の物語I 民主政のはじまり  8

塩野氏によるギリシア物語。

ローマ人の物語は非常に長かったですが、ギリシアは短距離走とのこと。
しかも、本書は1巻。

追いつけない、と嘆くこともなく、マイペースで読み進めることができます。

やはり強敵と戦ったペルシア戦役の話は盛り上がる!

ギリシア人の物語I 民主政のはじまり
ギリシア人の物語I 民主政のはじまり塩野 七生

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ギリシア人は短距離走者であり、ローマ人は長距離走者であったのだ。

古代のギリシアには、ギリシアという国は存在しなかった。ギリシア人はいたが、ギリシアはなかったのだ。小規模のものまで加えれば五百を超える都市国家に分れていたので、アテネ人、スパルタ人はいても、ギリシア人はいなかった。
それでいて、オリンピックに参加する資格は、ギリシア人であること、と決まっていた。この場合に「ギリシア人」とされるのは、一、ギリシア語を話す人々であること。
二、ギリシアの神々を信仰する人々であること、であった。

二十歳に達するや、弓矢と剣と槍と盾を持つだけの半裸体で、山野に放り出される。たった一人で七日の間、生き抜いていかねばならない

七日間が過ぎて寄宿舎にもどる若者には、不意を襲って殺したヘロットの首を持ち帰ることが義務づけられていた。これらすべてのことをやりつくして初めて、スパルタの男は成年に達したと認められるのである。

リクルゴスは、民衆操作でも優れた能力を示す。彼の「憲法」も、人間である彼が考え出したのではなく、たびたび神託を求めてデルフォイに出向き、そこで受けた神託に沿って作り上げた、という風評を広めたのだ。

この半世紀余り、西洋史上のルネサンス、中世、古代ローマと書いてきてつくづく思うのは、時代を画すほどの本格的な改革を成し遂げる人は、既成階級からしか出ないのではないか、という想いである。
既成階級に属す者が皆、自分たちが享受してきた既得権を以後も堅持することしか考えない、単なる保守主義者とはかぎらない。この階級に属す者の中には時に、自分たちの属す階級のどうしようもない欠陥を直視できる人が出てくる。

時代を画するほどの文化文明は、異分子との接触による刺激がないところには生れない。
指揮系統の一本化が効力を発揮するのは、参加する者の全員が、どう行動すればよいかを明快に理解することにある。マラトンでは、「ストラテゴス」たちがまず先に、そして兵士たちも、ミリティアデスの戦術を自分のものにしたのだった。

一つのことだけは、全員がすぐに同意した。ペルシア軍がギリシア内にいる間は、ギリシアの都市国家問の争いは凍結とすること。

陸上での迎撃は不可能、と、テミストクレスは見たのである。それで、アテネ市内に住む人の全員を他の地に移し、市内は空っぽにし、そこに無血で入ってきたペルシア軍との勝負は海上で決する、と決めたのだ。

ペルシア王によるギリシア侵攻は、ケンカばかりしてきたギリシアの都市国家を団結させた、という効用はあったのは確かであった。

ペルシア戦役を通じて、偵察兵を出したり羊飼いに変装した密偵を敵陣に近づかせたりして、情報の収集に熱心であったのは、常にギリシア側で、それもとくに アテネ側だったことである。ペルシア側にもそのような動きがあったことを、記録している史料はない。「量で圧倒する」やり方に自信を持っていたペルシア人 にとっては、敵状を探る努力などは不要、と思われていたのかもしれなかった。

凡将は、先例に基づいての想定内で戦略なり戦術を立てる。
反対に名将は、先例には縛られずにあらゆる事態を考盧し、つまり想定外まで考慮し、そのうえさらに、自軍の兵士の有利と不利だけでなく、敵の有利と不利まで考えに入れて、戦略・戦術を立てるのだ。

それまでの彼を律してきた、自己制御は崩れ落ちた。息子の愛妻に手を出し、それを王妃に知られ、怒り狂った王妃がその女人の四肢を切断させるという蛮行に 走り、王家はメチャクチャになる。と言って当のクセルクセスにはそれを解決する意志もなく、さらなる無思盧な振舞いに走るばかり。

サラミス以後にテミストクレスが戦場に出なくなったのは、彼に、自己制御の能力があったからだと思う。
そして、「自己制御」は、「持続する意志」と表裏の関係を成す、人間にしかない能力でもあるのだった。

当時は三十五歳であったテミストクレスは、この事件で学んだのだと思う。
民衆とは、期待が大きければ大きいほど、そのとおりにならなかった場合の失望も大きくなる生き物であることを。
また、過大な期待を抱いた自分たち自身を反省するのではなく、味わった失望の大きさをより強く感じ、その失望をもたらした当の人を憎む性質があることも学んだにちがいない。


人間とは、何もスパルタ人にかぎらなくても、既成事実のない段階で正論を聴かされても、必ずどこか文句をつける箇所を見つけるものである。
それが、既成事実を前にして正論を説かれると、本心からは納得しなくても、まあそれで良しとしようという、対応も穏やかに変わる場合が多い。


大国ペルシアの脅威からわが身を守るには、集団防衛しか道はないことを、ギリシア人は肝に銘じて理解したこと。隣国同士は仲が悪くても、危機意識ならば共有していたのである。

イノベーションと企業家精神【エッセンシャル版】  7

もしドラと同じ流れで、もしイノからの購入。

やはり、これだけ読むより、もしイノから入った方が分かりやすいかも・・・

自分の読解力は、その程度なのだと実感させられる。

いろんなビジネスでの実例が紹介されているので、こちらを閉めに使うのが良いのかも。



イノベーションと企業家精神【エッセンシャル版】
イノベーションと企業家精神【エッセンシャル版】P.F.ドラッカー 上田 惇生

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企業家精神の原理とは、変化を当然のこと、健全なこととすることである。
イノベーションの機会は七つある。
まず第一が予期せぬことの生起である。予期せぬ成功、予期せぬ失敗、予期せぬ出来事である。第二がギャップの存在である。現実にあるものと、かくあるべきものとのギャップである。第三がニーズの存在である。第四が産業構造の変化である。
残りの三つの機会は、企業や産業の外部における事象である。すなわち、第五が人口構造の変化である。第六が認識の変化、すなわちものの見方、感じ方、考え方の変化である。第七が新しい知識の出現である。
予期せぬ成功ほど、イノベーションの機会となるものはない。これほどリスクが小さく苦労の少ないイノベーションはない。

さらによく起こることとして、予期せぬ成功は気づかれさえしない。注意もされない。利用されないまま放っておかれる。そこに誰かが現れ、利益をさらっていく。

予期せぬ成功がもたらすイノベーションの機会を利用するには分析が必要である。

IBMは顧客たる企業のニーズに応じた。プログラマーの訓練を有料で行うなど商業ベースで企業のニーズに応じた。

まず行うべきは、予期せぬ成功が必ず目にとまる仕組み、注意を引く仕組みをつくることである。マネジメントが手にし、検討すべき情報の中に適切に位置づけることである。

慎重に計画し、設計し、実施したものが失敗したときには、失敗そのものが変化とともに機会の存在を教える。製品やサービスの設計、マーケティングの前提と なっていたものが、もはや現実と乖離するにいたっているのかもしれない。顧客の価値観や認識が変わっているのかもしれない。同じものを買ってはいるが、違 う価値を買っているのかもしれない。

予期せぬ失敗が要求することは、トップマネジメント自身が外へ出て、よく見、よく聞くことである。

今日、それらのデータバンクは収支に見合うだけの加入者を得るのに苦労している。
例えば、弁護士向けの判例検索サービスであるレキシスさえ、必要な数の加入者を集めるのに一○年以上の年月と膨大な費用を要した。
その理由は、おそらくデータバンクが問題をあまりに簡単に解決してしまうことにあった。専門家というものは記憶力、すなわち必要な情報を記憶し、あるいはその情報の所在地を記憶する力を大切にする。
い まだに弁護士を志す若者は、「必要な判例は覚えるように。少なくともどこにあるかは覚えるように」といわれる。したがってデータバンクは、いかに仕事に役 立ち、時間と費用を削減してくれたとしても、彼ら専門家たちの価値観に反する。ある有名な外科医は、自らの行った診断をチェックし、治療に必要な情報を与 えてくれるサービスをなぜ使わないのかと聞かれて、「簡単に探せるなら、私がいらなくなってしまう」と答えたという。



分析を行わなければ、欠落している知識が何かはわからない。

クール 脳はなぜ「かっこいい」を買ってしまうのか 9

クールだと思うものを買ってしまうのだが、それは移り変わる。

みながクールだと感じるようになったときには、クールさは激減してしまっている。

だとすると、クールと感じる元は何なのか。
単なる希少性なのか。

それを追及していく一冊。

クール 脳はなぜ「かっこいい」を買ってしまうのか
クール 脳はなぜ「かっこいい」を買ってしまうのかスティーヴン・クウォーツ アネット・アスプ 渡会 圭子

日本経済新聞出版社 2016-04-07
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私たちは何かに好み以上に固執して、欲しがることがあるのだ。

私たちの内部には3種類の意思決定機関がある。生存、習慣、目標の快楽機械だ。

習慣的な行動は、その結果から快楽を得られなくなっても、価値を見出してしまうのだ。
さらに、たとえ朝のコーヒーをやめるという目標を決めたとしても、習慣システムがその行動へ誘導する。これが習慣の本質だ。目標システムがコーヒーの効用をゼロと設定しても、習慣快楽機械はまだその行動を評価し、目標を無視することができるのだ。

意思決定が恐ろしく複雑になるのは、私たちの内部に複数の決定機関があるためだ。

第一に、私たちが意識しているもののある部分は、生き残りにとって重要なもの-それはプラスにはたらく報酬か、マイナスにはたらく脅威のどちらか-をさが す無意識の脳によって決まる。私たちはまったく公平に、ありのままの世界を見ているわけではない。重要度によって見え方は変わる。第二に、たとえ自分では まわりの重要なものに気づかなくても、たいてい無意識の脳がその重要性を記録して、それに基づき、無意識のうちに計画を立て行動をとらせているかもしれな い。

実物が目の前にあると、文字や写真のときより、被験者は40~60%も多い金額をその商品に支払おうとすることがわかった。

透明な板を1枚はさむだけで、写真を見せたときと同じレベルにまで支払い意欲が減少した。
私たちは直接的な関わりを通して他人への評価を形成するが、その人が他者とどう関わるかも観察し、評価しているのだ。

もちろん、支配者層のエリートは一夫一妻制によって失うものが多く、エリート側の利益には反していた。しかし、ヘンリッチらが示唆したとおり集団間の競争圧力があまりに大きく、社会的な協力のために彼らの利益が犠牲になったのだと考えられる。
一夫一妻制は人間の一大発明であり、この出現によって地位をめぐる競争が弱まり、地位のジレンマも軽減された。

SUVが急に売れるようになった理由のひとつは、ミニバンに「クールでない」という不面目なレッテルが貼られた時期に市場に参入したからだ。そのレッテルがある種の反発材料となって、人々をSUVへと向かわせた。
高級サングラスが隠れシグナルとしてはたらくのは、価格が高いうえに〃情報コスト〃がかかっているからだ。つまり、シグナルの送り手と受け手は、何が ファッショナブルかを知るために、多くの時間をつぎ込まなければならない。そして高級なぜいたく品の消費は、高い価格と情報コストにより、そうした性質 (所有者の富や文化的知識)を発信する。

現在のクールな商品は、価格ではなく情報コストの高い隠れシグナルを使っている。
「情報コストは高いが、価格は高くはない消費財」の問題点は、ひとたび部外者にその隠れシグナルを見つけられると、すぐに取り入れられてしまうということだ。そのため、ある商品や流行が最高にクールなのは、シグナルがまだ隠されているあいだだ。目立つようになったとたんその商品はクールでなくなる、というグラッドウェルの法則に反して、商品から人が離れていくスピードは、コストとともにその人の環境におけるシグナルの強さによって違う。

きょうだいリスク 無職の弟、非婚の姉の将来は誰がみる?   3

今後、増えそうな、きょうだい問題。

問題児がいる場合に、どんな心構えをしておけば良いのか。

きょうだいリスク 無職の弟、非婚の姉の将来は誰がみる? (朝日新書)
きょうだいリスク 無職の弟、非婚の姉の将来は誰がみる? (朝日新書)平山 亮 古川雅子

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自立できないきょうだいがいれば、それを一人で支えなければいけないという構図は、容易に起こり得る。

実際、親が倒れたときに、親の世話をすることになるのは「正当な言い訳」がない(あるいは相対的に最も少ない)きょうだいです。フルタイムで働くきょうだいよりも、パートタイマーのきょうだい

弁護士や司法書士などの専門職の後見人に依頼する場合は、後見期間が数十年に及べば、その費用は総額で500万円、あるいは1千万円にのぼるケースもありうる

意識と無意識のあいだ 「ぼんやり」したとき脳で起きていること  5

脳の意識、無意識の内容に迫る一冊。


意識と無意識のあいだ 「ぼんやり」したとき脳で起きていること (ブルーバックス)
意識と無意識のあいだ 「ぼんやり」したとき脳で起きていること (ブルーバックス)マイケル・コーバリス 鍛原 多惠子

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記憶は単純ではなく、少なくとも三層から成る。いちばん基本の層が技能だ。

いったん習得した技能が失われることはあまりない。一度自転車に乗るのを覚えたら忘れないとよく言われる所以だ(いずれ老いや関節炎で乗れなくなる)。それでも、失われる技能もある。
とりわけ遅い時期に習得した能力はそうだ。

次の層は知識、つまり外界にかんする事実の保管場所である。

記憶の三番目の層は各人の人生で実際に起きるできごとの記憶で、一般にエピソード記憶と呼ばれる

あらゆる記憶が正確で、正確に伝えられるのであれば、人生はむしろつまらないものになるかもしれない。

正常な感覚入力が遮断されたときや弱まったときにも、幻覚が起きることはよくある。

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